流れる溶岩をつくれるアセットL.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019のご紹介

わびさびさんノート

Unityアセット冬のアドベントカレンダー 2019 Winter!

2019年12月12日

わびさび
こんにちは、フリーソフトの作者などを趣味でやっている「わびさび@WabisabiApp」です。 Unityアセット冬のアドベントカレンダー 2019 Winter! 12月12日の記事になります。

L.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019

今回は、流れる溶岩のアセット「L.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019」を紹介します。

L.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019

何これカッコいい!?❤。

公式ページの動画

L.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019の特徴

  • スプライン曲線を使って溶岩流が簡単に作れてとにかくカッコいいてす。
  • 川を作るアセットR.A.M - River Auto Materialの派生アセットのようですが、R.A.M - River Auto Material自体は必要無く単体で利用可能です。
  • 頂点の色を簡単にカスタマイズでき、溶岩流の温度表現(明るさ)を指定した箇所だけに適用する事ができます。
  • 溶岩流の流れる方向を指定した箇所だけ変更する事ができます。岩を避けるように溶岩流の流れを調節する事ができます。
  • 溶岩流の流れる速度を指定した箇所だけ調整できます。また、頂点を移動させて高さをつけると自動的に高低差のある部分の流れが速くなります。
  • 地形に自動的に沿わせるような高度な事も可能です。
  • 溶岩流以外に岩などのprefabも含まれていて、岩だけで小惑星の代わりにも使えそうです。

とりあえずサンプルに入っているシーンを見てみる

サンプルシーンは"Assets/L.V.E- Lava and Volcano Environment/Demo Scenes"の下にあります。 どのデモもカッコいいのでとりあえずは見てみてどんな事ができるかイメージしてみましょう。 デモの場所

  • Lava Demo 1
    Lava Demo 1
    火山から流れる出る溶岩流です。
  • Lava Demo 2 Lava Demo 2 溶岩流が遠ざかると冷えて表面が固まっていくような表現もできます。頂点毎に簡単に溶岩流の色を調節できます。溶岩流の幅も簡単に設定できます。
  • Lava Demo 3 Lava Demo 3 後で追記(honhon)
  • Lava Tutorial Lava Tutorial
    これはチュートリアルです。これを見ればどんな事ができるか参考になります。

実際に使ってみる

Create River Splineを選択
"Hierarchy"上で右クリックして"3D Object/Create River Spline"を選択します。

Spline profileを選択
 "Spline profile"を選択します。溶岩流のタイプを選択する事ができます。今回は深く考えずに"Lava_River_1_Flowmapping"を選択します。(色々あるので実際に選択してみてお気に入りのを探してください)

RamSplineオブジェクトが追加されます
"RamSpline"オブジェクトが"Hierarchy"に追加されます。このオブジェクトが溶岩流を表現するためのメインのオブジェクトになります。

Add point at endボタンでで頂点を追加
 RamSplineオブジェクトを選択してRam Spline (Script)Add point at endボタンを押下すると頂点が追加されます。ここでは3回程度押下してみます。  (「ctrl」+「左クリック」で頂点を追加する事もできますが、このままでは追加できません。後程「左クリック」で追加する方法について記載します。)

頂点は自由に移動可能
 追加された頂点自由に移動させる事ができます。頂点間はスプライン曲線で結ばれるので綺麗な曲線になります。

頂点を増やしてみる
 Add point at endを何か押して、さらに頂点を増やしてみました。各頂点はスプライン曲線で結ばれるので簡単に曲線が作成できます。

溶岩流の幅を調節する事もできます
 頂点毎に溶岩流の幅を調節する事もできます。

あれ!?「ctrl」+「左クリック」で頂点が追加できないぞ????

左クリックで頂点が追加できない!?
 マニュアルには「ctrl」+「左クリック」で頂点が追加できると書いてあるのですが、なぜか追加できません。「ctrl」+「shift」+「左クリック」で頂点の削除はできます。

なんでやねん!

colliderが必要でした
はい、色々と原因を探ってみましたが、「ctrl」+「左クリック」で頂点を追加するには、左クリックした地点にcolliderが設定されている必要があるようです。 とりあえずPlaneオブジェクトを設定して、colliderをクリックできるようにします。(これに気が付くまで凄く時間がかかりました💦...)

「ctrl」+「左クリック」で頂点が追加できるようになりました。

左クリックで頂点追加成功

おぉ~超簡単に頂点が追加できるぞい!!

溶岩流の流れる方向と速度を調整したい。

溶岩流の流れる方向を簡単に調節できます。 溶岩流の流れる方向と速度を調整
「Flow Map」ボタンを押下して、「Show flow directions」ボタンを押下します。

流れる方向と速度が矢印で表示されます。

溶岩流の流れる方向を調整
溶岩流の流れる方向(矢印の向き)と速度(矢印の色)が表示されるようになりました。元の表示に戻すには「Hide flow」ボタンを押下します。

溶岩流の流れる方向と速度を調整。

溶岩流の流れる方向と速度を調整

  • "Flow U Speed""Flow V Speed"で流れる方向と速さを調節できます。値をプラスにすると流れる速度を速く(赤っぽい色になる)。値をマイナスにすると流れを遅く(水色っぽい色になる)できます。

溶岩流の流れる速さを調整。

溶岩流の流れる方向を調整。

岩を避けるように流れを作ってみます。

岩を避けるように流れを作ってみる

適当に岩を設置します。岩のprefab"Assets/NatureManufacture Assets/L.V.E- Lava and Volcano Environment/Rocks"の下に用意されています。 岩の手前は流れを遅くして左右に流れが変わるようにしてみました。

いい感じになりました。

溶岩流の流れる方向と速度を調整

岩を避けるような流れができました。

溶岩流の色も変えれます。

溶岩流の色も変更可能
「Vertex Color」ボタンを押下して、「Draw color」を押下すると色を選択するダイアログが出てきます。適当に色を選択してScene 上の溶岩流を左クリックを押しながらなぞると色が適用されます。暗い色や明るい色を選択すると溶岩流を部分的に調整できます。

色を選択してなぞるだけで変更できます。

色を選択して左クリックを押してなぞり、溶岩流の色を調整していきます。

冷えて固まりかけているような色から、ドロドロっぽい色も自在です。

VRChatのワールドでも使えました。

使用したアセツト

最後に

スプライン曲線で簡単に溶岩流を作成できます。溶岩流の幅や流れる速さ、流れる方向や溶岩の色を頂点毎に調整できたりと至れり尽くせりです。 また、今回は説明していませんが、コライダーを持った地形に対して溶岩流を自動的にフィットさせる事(「Simulate」)なども可能です。

VRChatのワールドでも利用できますので、L.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019を使ってカッコいいワールドの作成に挑戦してみるのはどうでしょうか?

ではでは。

ちょっと宣伝

(この記事は「FavDoc」で作成しました。)

では、明日は「志麻ひぬこ」さんお願いします。







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